「今日も仕事にいけなかった」日の振り返り

うつ病との向き合い方

起きた瞬間「あ、無理」が来る

うつ状態が続いて辛いこと。それは頑張って乗り越えた夜の後に待っている朝にも見えない壁が立ちはだかっていること。
「今日はどうしても行きたくない」「今日は人と話したくない」そんな朝を迎えてしまった時に自分でできる心の整理についてお話します。

自分を責める声と対話する方法

「他の人ができていることがなぜできないのか」
「できていた時期があったのに、なぜいきなりできなくなったのか」

自分を責める声がたくさん聞こえてきたら、まずは落ち着く為に深呼吸します。
冷静な自分になることが大事です。休んでもいい、ただその現実を静観できるようになるまで根気強く頭の中で起きているパニックや戸惑いに付き合ってあげてください。

わたしはスマホに入れている日記帳アプリに書き連ねて、気持ちを落ち着かせています。

休んだことでできたこと、できなかったこと

休んだ道を選んだことに対して自分の中で整理を付けてあげることで気持ちを落ち着かせていきましょう。
まず、休んだことでできなかったことは業務です。でも、それだけのことです。
一方、できたことはどれだけあるでしょうか。簡単に羅列してみましょう。
①生理的なこと
・ベッドから起き上がろうとした
・お手洗いに行った
②安心を守る行動
・無理をしないという行動を取った
・自分の体調を「まずいな」と気付けた
・病気の自覚が持てた
・上司や同僚に「休む」と連絡できた
③気持ちの動き(今がまさにこれ!)
・自分の行動を少しでも前向きに捉えようとしている
・自分の状態を振り返ろうとした
・大きな不安や絶望、戸惑いの中で「なんとかしたい」と思っている

少し休むだけで、これだけの行動を起こせたことが分かります。
自分の気持ちの急激な変化に対して立ち向かうこと。それはとても恐ろしくて難しいことだけど、今のあなたはそのフェーズに来ています。

次の日が少しでも楽になる準備

明日が仕事のある日なのか、お休みの日なのかにもよるかもしれませんが、最低限の準備はしておくと気持ちが少し楽になるかもしれません。
例えば、
・ベッドを少し整えてみる
・明日着る服を枕元に置いておき、選ぶ手間を無くしておく
・お水などの水分や、軽食を枕元に置いておく
・明日の予定を「1つだけ」に絞って考えてみる
できることは少ないかもしれないけれど、それが明日の自分へのプレゼントになると考えてみてはどうでしょうか。

職場との付き合い、連絡の工夫

職場に対しては絶対に連絡するようにしましょう。ここで大事なのは「誠実さを見せること」です。
まずはご迷惑をお掛けして申し訳ございません、と謝ること。
頻繁に休むことがあれば、「体調管理に気を付けてまいります」程度でOK。
体調について質問された場合は「通院先で確認していますが、身体の不調が続いているんです」などあいまいな表現で乗り切りましょう。

諦めない自分でいるために

諦めない自分でいる為に一番大切なことは「自分を守ってあげること」。
わたしは日記アプリで急に休んでしまった時の理由などをメモしておくようにしています。これは後から繰り返してしまった時の軸となると思っているからです。
また、信頼できる上司がいれば、体調が不安定になる時期があるとだけ先に伝えておくのもよいかもしれません。
無理に元気なふりをするのではなく、傷つかずに続けやすい方法を見つけていくといいのではないでしょうか。

まとめ

今日も仕事にいけなかった私たちが知っていること

朝、目を覚めた瞬間から世界が遠のいて見えたこと。布団の中で繰り返した葛藤。「休みます」と伝えることへの恐怖。
わたしたちは仕事に行けない日があったとしても終わりじゃないことを知っています。そして、何もしていないように見えても、心が必死に生きようとしたことも忘れないでいてほしいと思っています。

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