【2023年版アメリカ生活】精神的に辛いときはどうする?

アメリカ駐在精神的に辛いうつ 渡米後のお役立ち情報

慣れない海外での生活、はじめての英語圏での暮らし。どうしても長く日本で暮らしてきたわたしたちにとって強くストレスを感じるような出来事に遭遇することがあります。仕事や学業、アイデンティティクライシス、人間関係…今まで生きてきて構築してきた様々な人・ものとの関係を絶ち生活を送るのはそう容易いことではありません。アメリカで精神的に辛くなった時に改善できる方法をまとめました。

実際にわたしが経験した内容を元に書いています。なぜか気持ちが落ち込んでいたり、鬱っぽさを感じるときにはぜひ参考にしてくださいね。

生活リズムの改善

日光に当たる時間を長くする

人のカラダは太陽光を浴びることで幸せホルモンと呼ばれるセロトニン(脳の神経伝達物質)を合成します。セロトニンは集中力が増して気持ちが明るくなる作用があり、気持ちの落ち込みに有効です。

寒い季節になると、冬季うつになる駐在妻さんをちらほら見かけます。定期的なお散歩や日光の当たる窓辺に座ることを心掛けて、出来るだけ日光に当たる時間を長くしましょう。意識的に日光浴を取り入れることで、こころへの良い影響が期待できます。

睡眠時間を確保する

アメリカで駐在生活を送るわたしたちあるあるだと思いますが…日本との時差の関係上、仕事や日本の家族・友人とのやり取りの為に深夜まで起きてしまうこともしばしば。睡眠はあなたの脳を落ち着かせて考えを整理する為に必要な時間です。平均7~8時間が理想ですが、もしそれよりも短い睡眠時間しか取れないという方は質の高い睡眠を目指しましょう。

わたしは渡米してから部屋の乾燥が辛く寝つきが悪かったので加湿器とアイマスクを導入しました。ぜひ質の良い睡眠の為に快眠グッズを取り入れてみてはいかがでしょうか。

健康を意識した食事を摂る

アメリカ生活を続けていると、こってりとした脂っこい食事がメインとなる機会が多くなります。せっかくの駐在生活、たくさんアメリカのグルメを堪能したい気持ちも分かりますが、健康に対する意識も忘れずに。肉や魚などのタンパク質やビタミン、ミネラルをバランス良く摂るようにしましょう。

適度に運動する

アメリカでは基本的に車での移動が多いので、日本にいる時よりも運動量には意識する必要があります。お家に1日中引きこもっていたら100歩も歩いていなかった…なんてこともザラにあります(笑)運動不足はカラダの調子を下げてしまうので、ぜひこの機会に運動習慣を身に付けてみてはどうでしょうか。

筋トレ!となるとハードルが高く感じてしまう時は、朝と晩だけ軽くストレッチをしてみると良いですよ。カラダを動かす習慣をつけるのが何より大事です。

じんわりと汗をかくくらいの運動は、気持ちを前向きにしたりストレス解消に効果的です。アメリカでは全国各地にたくさんの無料のトレイル(Trail)が用意されていて、たくさんの人がウォーキングやランニングを楽しんでいます。日光浴と合わせて外での軽い運動を楽しむのもいいでしょう。

わたしの住む地域は雪がたくさん降るので、冬の間はトレイルに行くことが出来ません。代わりに室内でNintendo Switchで「リングフィットアドベンチャー」を楽しんでいます(笑)結構しっかり運動になるのと、ゲーム感覚で出来るので飽きが来ないので続けています。コロナが流行った時はアメリカ全土で大流行し、品切れが続出しました。日本からニンテンドースイッチを持ってきた方もアメリカで購入したゲームソフトを入れて使用できるので是非一度遊んでみてください。

病院に行く方法(セラピストを探す方法)

アメリカでは気持ちの落ち込みに対してのカウンセリングはとてもカジュアルで前向きなものとして捉えられています。例えば結婚していないカップル間の悩み事には、カップルカウンセリングを使うのが一般的です。ただセラピストを探すことは少し段取りが必要なので、是非以下の内容を参考にしてください。

ここからは実際にわたしがセラピストさんに相談した時の手順を説明します。

海外旅行保険会社に連絡・相談

病院に行くと決まったらまず海外旅行保険会社に問い合わせます。多くの保険会社では24時間営業しているのでいつでも電話することが出来ます。

わたしが2022年夏に保険会社に連絡したときは、以前から精神的な問題は抱えていたのかなどを聞かれました。私の場合は保険が適応されるとの判断でしたが、精神的な問題での保険適応の有無は規定が厳しい為に保険が適応されない場合もあるとのことでした。お問い合わせすることをオススメします。問い合わせ内容は以下の通りです。

  1. 症状の説明
  2. 保険が効く範囲かどうか
  3. 用意しておくべき書類(診察代を支払ったレシートなど)

保険証を確認・保険が適応されるセラピストを探す

【アメリカで加入している保険会社名+insurance+州名】で検索すると見つけやすいです。

アメリカではセラピストという枠の中に精神科医・社会福祉士・臨床心理士などの様々な資格を持った方が登録されています。自己紹介文を読んで自分に合いそうな方を探してみましょう。わたしは最終的に雰囲気が優しそうな精神科医の方を選びました。

また、もしお住まいの州に日本語で対応してくれる病院があればそこに問い合わせてみると日本人のセラピストを紹介してくれる可能性があります。

セラピストは州ごとに登録しているので、他州のセラピストにオンラインでのカウンセリングを受けることは出来ません。どうしても他州のセラピストにお願いしたい場合は、その州に移動することでオンラインでのカウンセリングを受けることが出来ます。

セラピストに予約する

個人または病院にメール・電話で問い合わせることが出来ます。主に個人でのお問い合わせを載せているセラピストが多い印象です。予約の際には以下の内容を伝えることになるので、事前にメモなどで伝える内容を用意しておくと安心ですね。わたしは先にメールを送り、その後に電話しながらメールした内容をメモ代わりに見ていました。

  • 予約の電話かどうか Appointment
  • 名前と生年月日 Full name & Date of Birth
  • 電話番号 Phone number 
  • 初診かどうか First visit
  • どこの保険会社か Insuranse name
  • 来院する理由 Symptoms
  • 症状についての簡単な説明 Reasons of visit
  • 診察の希望日時 Date and time

日本の医療相談サービスを受ける

アメリカから日本の医療サービスをオンライン上で受けることは出来ませんが、今出ている症状に合わせて何科を受診すればいいかなどを教えてくれるサービスがあります。一時帰国や本帰国が間近という場合には先に医療相談をすれば安心だと思います。海外駐在・帯同家族にとってオススメのサービスですね。

また会社によっては福利厚生の一環として日本のカウンセリングを受けることが可能なので、一度調べてみましょう。帯同家族も利用することが出来る場合もあり、わたしは実際に夫の会社が提携しているカウンセリングサービスを月1ペースで6カ月間受けました。

帰国を検討する

帰国前に必ず確認しておくこと

駐在員が帰国や休職を検討している場合

言いづらいと思いますが、直属の上司に伝えるのが一番です。アメリカ国内での短い休職や別の部署への異動など様々な選択肢を提案してもらうことができます。会社側も後任を決めるなど段取りを組む必要があるので、決断したのであれば早めに行動することをオススメします。

駐妻・駐夫・帯同家族の場合

駐在員として働いていらっしゃるご家族に相談しましょう。長めの一時帰国として半年程アメリカから離れて生活されていた駐妻さんを知っていますが、落ち着いて頭の整理をすることでまたアメリカ生活に再チャレンジしたいという気持ちが生まれたそうです。一時帰国に合わせて移動費の補助が出る会社もあるので、前向きに検討してみましょう。

転職を検討する

どうしても今の職から離れたい場合は、現時点で転職サイトに登録してしまいましょう。なぜなら転職サイトには直近の年収を記入する欄があり、駐在員はアメリカにいる時に貰っている年収を書くことが出来るので高収入求人を狙いやすいからです。無料会員として長くだらだらと続けるよりも、一時的に有料会員になり沢山の質の良いオファーを受け取った方が優良企業との出会いは多いでしょう。仕事を変えることは簡単なことではありませんが、視野を広げる為にも登録することをオススメします。

まとめ

この世に存在するどのような出来事であっても、あなたの命以上に大切なものは存在しません。仕事や学業・人間関係などから距離を取ることは恥ずかしいことではなく自分自身のこころを守る為に必要なことです。人のこころは一度壊れると元に戻るのは難しいので、気持ちがしばらく落ち込んでいる時はぜひこの記事を参考にしてください。

異国で精神的に落ち込むことは恥ずかしいことでは無く、新生活と向き合おうと頑張っている証拠。少しでもこの記事の内容がお役に立ちますように。

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